ほとんど毎晩夢を見るが、3割の確率で登場するのが、黒いＢＢ弾を二つ並べたような形の小さな虫。気づけばちょうど腕の、注射を打つのに絶好なポイント付近に止まっている。
虫の頭がめりこむ。体内に入ってくる。
一思いにずぼっと入ってくれれば気もいくらか楽になるが、あくまで牛歩プレイ。そうやって私を苦しめます。虫の体は黒光りのして、鋼鉄のようにやはり硬い。潰そうにも潰せない。打つ手なしの自分はぎゃあぎゃあわめくばかり。
ヤメテ!!もう出てって！！！！
しかし本当の悪夢はそれからだった。
「ベッキーだよ！！！！」
私の横にベッキーがいました。「ベッキーだよ！！！！ベッキーだよ！！！！ベッキーだよ！！！！！！」エンドレスに名乗り続けるベッキー。平静に服すことのない私の喘ぎは見事にかき消されます。虫はまだまだ牛歩プレイ。
私が夢にベッキーを招聘した理由は何でしょうか。好きなんかな。
ベッキーだけは勘弁してください
