生きていると使える言葉が増える。同時に使いたくない言葉が増えていくということになる。 また「この言葉はちょっときついな、他人にも自分にも使いたくないな」と思いつつ不本意に使っていた言葉を、「こんな言葉があったのか、こっちのほうがいいな、使い…

枯れ尾花 正体見たり 枯れ尾花

お化けや幽霊の存在はまったく信じていないし、もし見てしまったとしてもそれは脳みその錯覚だと思うことにしています。 一度だけ、10代の頃、弟の部屋の床一面に「まっくろくろすけ」が満ちていて、腰を抜かした次の瞬間、くろすけ達が床の一点に集まり、ひ…

アルコールについて思うこと、ここ11ヶ月もしくは15年を経て

本日は有給休暇。 Twitterでここ一年弱の間につぶやいていたアルコール、お酒について思うことをまとめつつ、いまの感触で足したり差し替えたりしておきたいので、する。 去年の7月から横浜市芹が谷にあるアルコールや薬物の依存症の治療を専門とする病院に1…

寒き夜

何も無い一夜に部屋に帰ってタバコ吸ったらいつの間にか暖かくなっていた ああ今日は日曜日か。木曜日か?日曜日か。パチンコ行こうかな 夏休みの宿題をずっとやっている。自由研究のテーマ決めが9年経っても終わらない 気付いてみたら寂しい人だった自由研…

驚きと感謝込めろ

モラトリアムが終わったみたいな顔した私をただただ私自身が見ていた。腑抜けてみていた。 もはや当為と化した虚脱感。私は誰かの家畜になりたい。誰も飼ってくれそうに無いので私自身の家畜になった。 飼ってはくれなくともみんな私に好意的に接してくれる…

町田

変な街だ。駄洒落ですよ。 神奈川でも東京でもない(地理的には東京都だがあんなところ東京都ではない)。横浜のように神奈川最大に繁華したような煌びやかさはない。むしろ空気治安のひどく淀んで、これは新宿渋谷のそれのように感じられるが。やはりビル並…

「過去はいつでも晴天だ」 と言ったのは安吾だ。「私は女よりも海を抱きしめていたい」「生きよ堕ちよ。それでも堕ち切れぬのが人間だ」などと、はなから諦めている人間がしかし顧みれば翳りのない青空が真っ先に現出するらしい。 戦時中に東京に居座り物見…

口八丁 or 手八丁

赤頭巾ちゃん「おばあさんの口はどうしてそんなに大きいの?」 狼「ちょっとおもしろいでしょ」ちょっとしたユーモアでかくして狼はエンターティナーとなりえた!これは天地がひっくり返ることよりも重大なことである。マントルが露出することよりも衝撃的な…

明日が時間切れ

バイト前に部屋でビールを飲みつつそのままうたた寝こいて寝覚めたら部屋の中が煙だらけ。プラスチックの溶ける臭いとニコチン特有の目の染みるので気が気でない。ゴミ箱が燃えている。めらめらと燃えている。じりじりと、吸殻がプラスチックとい草を燃して…

ロス そうロス ああロス

宇多田ヒカルの歌声はα波を聴き手の脳ミソに与えるそうだがあんなアレンジじゃアドレナリンないし溜め息しかでねえよなあなどといまさら考えながらサークルの先輩に教わったリフを小一時間引き続ける。音に対していかに無自覚だったかを痛感した一時間だった…

全消去

僕はいつも無理してる 酒を飲んで逃げてる 君は僕をたまに見ている 君は僕を好きかい 変わり果てたケムリ男 君は僕を好きかい

梅雨が続くが終わった後は俺だけじめじめするのか

バンドのドラムと合気道のトレーニングをした午後九時。 ドラムの彼曰く、バンド内のボーカルの女性が 「ベース(僕)が私のこと嫌ってるから、もう私抜ける」 と言ったそうで、お互いトレーニングによる汗臭いのと息の荒い中彼は言った。 「お前、本当に彼…

シニタイヤツハシネ

他人の弱気に構ってられないよ 俺も弱腰で虚勢を張りながら毎日仏頂面で生活している 他人の愚痴に共感できないね 見聞録主観だらけ シニタイヤツハシネ、という呪文で気楽になれる 自分には関係ないのだ他人の弱気は ずたずたになってにっこり笑う人間にね…

ドメスティックアニマルズ

隣の部屋で弟がセックスしてるから爆音で音楽が鳴ってるけど聞こえねえよ 隣の部屋からヘッドフォンで聞けって怒号が飛んでくるから爆音で音楽が鳴ってるけど聴こえねえよ

男は行く

学校に行く前にパチンコを打って五百円で当たりが来て8千円勝ったのでエフェクターを買った。 男よ行け。初恋の女の子(現在コンビニでバイト中)の夢を見て夢精してへこんでいる暇など無いのだ。男よ勝て。 俺はお前に負けないが、お前も俺に負けるなよ

こんな気分も春一番に乗りますか

オオカミ少年は性転換してゲイバーのナンバーワンホステスになった。 彼は彼の村が4年前本当にオオカミの群れに村を襲われたその直後に、村を追われたのであった。 「お前が普段から嘘をついてなければ、みんなお前を信じたのに。全部お前のせいだ」 元少年…

自分の誕生日忘れるくらいに少し猫背のままでいるだけ

ベンチに座ると隣の老人がぼやく 「腹減った。銭が無え。」 バスに乗ると前の老人がつぶやく 「最近の餓鬼どもはあれだな、ハンバーガーばっかり食ってるから脳みそもあんな感じなんだな。俺が親だったらぶん殴ってやる」 朝の満員電車に乗ると優先席で老人…

友達の友達が、最近風俗嬢になった女性と付き合っているらしい。かれこれ三年ほどの付き合いになるそうだ。 新人風俗嬢、彼氏を前にして曰く 「煙草が細すぎて吸えないからあなたが吸って」 彼氏それに答えて曰く 「俺煙草吸えないよ」 「私吸えない他人のち…

泣いたって駄目だよ逃げられねえよ

互いの勝手知ったる仲でも全然無いが、好感の持てる人間に 「面白い人ですね」 と言われる。 「何が?顔が?」 「いや、何となくですけど」それを友人に話すと 「それは最高の誉め言葉だよ」 と言われる。 周りの人間が自分にどんな印象を持とうが関係が無い…

逃げ込んだ高架下で口ずさむ

息が詰まる。自分の部屋にいると吐き気がする。引っ越してから一ヶ月が経つが、やっぱり自分の部屋は駄目なのだ。 自分の意識の如意のまま創り上げられる環境。それが次第に生き物となって自分に圧力をかけはじめる。俺を創ってくれ、俺を造ってくれと自分に…

お前の夢を見た(ふられた男)

以前付き合った女性に横浜へ呼び出され、居酒屋で飲み、鯨飲し、気づいたら彼女の部屋。午前四時半。 枕元を見遣るとコンドームの空き袋がふたっつ。 「やっぱり無理だから、やっぱりやり直さないほうがいいね」 言いつつ彼女は羅針盤「むすび」をかけた。 …

日付の変わりしな、帰り道いつもの廃屋を通りすがり、その家の朽ちかけな壁に、六本足の黒光りの張り付いているのを確認した。 アンテナか。虫かと思ったよ。化け物みたいなね。 あれは動かないだけで、暗くてよく見えなかっただけで本当は虫でもいいんだろ…

友人と、友人のライブを見て、ベースが弾きたくなる。 友人のバンドは、何回見ても同じライブをやる。プロだと思った。 同じものを再現するというのは吐き気を催すほどの集中力を要する。構築創造の類は、集中とは無縁なほどリラックスした状態から吐き出さ…

15→→felt so cold

自身の依存体質について真昼から思索を巡回させる。15歳からだんだん寒くなってきました。20を超えてから何かに依存しなければやってられなくなってきました。 アルコール、煙草、「その他」、その三つから成る連環に依存しきっている。このトライアングルが…

はっきりとわかるのは思考がひどく落ち着かない状態が続いているということだ 点だか線だか分からないその瞬間か一定のスパンか分からない発現してすぐ消えるテンション むかつきと憧憬と諦めと発奮がいちどきに前頭葉に去来する、どれを残せばいいのか分か…

さよならオナニー

十日ほどオナニーをしていない。もう疲れた。 TSUTAYAに行ったらフランチャイズ製作の有線番組。ギャングオブフォーが流れていた。中古品、と言う曲だ。置いてない盤の曲を流すなよ。もう疲れた。 どいつもこいつもマイペース。かく言う俺もマイペース。そい…

枯渇ぬらぬら折衝nullnull

渋谷でバンドの練習4時間。自分はベースとして参加。ギターのおっさんの我の強さ、ドラムの徹頭徹尾素直にひねくれるおっさんの我の強さにむかつきを覚える。他にない二人のリズムイズム。 この日の練習で得られたグルーヴなんて物は微塵もないが、自分個人…

ティーネイジャーのような耽り方

朝から肩口が鈍痛を伴い超痛え。なにかのツケであろうか。もっと降って来い!強気になれた。しかしバンテリンでそいつを諌めたら弱気になった。 入居予定の新居の庭に群生する杉やらパイナップルやらの木々を掘り起こし切り刻み捨てる。これは労働の域だった…

今頃が終わりの季節なんであろうか

現実社会でも、最近、身内であろうが赤の他人であろうがネット上の話で盛り上がっているのを見かける。ミクシイだ。現実社会の話題の3割がネット上の話。 このまま順調に行けば現実社会の会話をすべてネット上の話題で成り立たせることも可能だ。いったい私…

終わりの季節は救われる気持ちなんかどこにもありませんよ

あ、暖かい。この暖かさは何なんだろう。誰かの眦が下がっている。生が弛緩して泣く。下賎ですね。まあよしとして。 一番電車に乗って漫画喫茶のマッサージチェアーの気持ちよさを回顧しつつ帰宅。しかしこの家も、15年暮らしてきたこの家ともあと十日でお別…