「人の身体ってボディーっぽいですね」お前がボディーなのを人に当てはめるな ボディーで思い出したダンカンの指が、ダンカンの睡眠中に五人の小人になって、とても下衆で、だから面白い作品を書きあげるゲームがあった たけし軍団のダンカンだよダンカンの…
あんたらしい朝が来た。希望の朝だ。喜びに胸を開け。大空あおげ。 希望は命令形で降ってくるのか。あるいは希望にはなにかしらの命令が伴うのか。たいして喜びも見当たらないけど胸を開く。空をあおぐ。たしかに命令でもされないとこんなことはしないわ。素…
Fugazi - Caustic Acrostic あかりを消しましょうかしこいだけの馬鹿の目をひん剥いた聞き手とその小細工の一過性の支持者の肉体派警官みたいにいやらしいこんがり野郎の 腹立たしくてやりきれないから2トンの後悔を振り回してるんですが私はどうやってもひ…
「死なばもろとも」と言って一人で死ぬ人「介錯つかまつる」と言ってみんな巻き込んで死ぬ人どちらか選ばないと死ぬ、と言われたらどちらにするかそんな選択を強いる人の目につかないところで生きる、そういうものに私は成田犬
子どもの頃からよく見る夢がある。 部屋で寝ていると押入れが膨らむ。押入れだけかと思っていると天井も軋むし、どんどんギシギシばったんばったんと音もうるさい。音がうるさいからうるさいついでにテレビをつけると、吉本新喜劇の最中みたいな演芸場が映り…
OWLS - Everyone Is My Friend 何をするべきか知ってるしやってる何をするべきか知ってるしやってるよそれが何なのかは今のところわからないけど 面倒くさいね君は友達の誰よりも頭がいいから嘘みたいな本音が正直な嘘になったり「誠実(らし)さ」「テニス…
A.見たら死ぬ色を知っているか。いかにも、見たら死ぬ色だ。俺はその色を見たことがある。なぜ生きていられるか。俺は死なないからだ。 B.この世には、見たら死ぬ色があるんだよ。私が自宅浪人をしていたころに、おばあちゃんにそう言われたことがありました…
目を光らせてはいつもその3秒後に町をひとつ地図から消しているこいつはどうにも詩的な合体ロボだ 頭はかわいい肩は夜腕は音脚は窒息首はマナーモード だからこいつの名前は「マナーモードが窒息している音が夜もかわいい」詩ではない 合体ロボだ 最寄駅で知…
頭ひっぱたいてなにか出ますかね。 『さっき溺れたみたいな顔だね』 なにか出たら今までもったいなかったです。 『君のこれまでは無駄じゃない。パーン』 なにも出ないんですね。パーン。 『頭が悪くなった。愛してるよ』
私を投げたらどうなるだろう捨てた私が残った
何か書いてそれについて何か書く 満員電車につむじを見せて帰った 子どもの頃を思い出す。白々しくて気に入った お節介なおばちゃんに救われた 本当にありがとう 脳内で私と話すな電話してこい 少し待ってください
むかしむかし、あるところに女の子がいました。 この子はちょっと暇で、よく「ことわざ」について考えているような子でしたが、なによりもいちばん納得がいかなかったのは、「蓼食う虫も好き好き」でした。好きも嫌いもないだろう。なんでも食べられるのなら…
『また呼び出されましたね』 「頭に来るけどしかたないよ、なぜかまた私たちになってしまうらしいんだから」 『僕らにしゃべらせて、それを文章にするのが楽しいんだそうですね。暇すぎるでしょう』 「暇なんだろうし、こうやって無理矢理しゃべらされている…
この弾ですか悪くないのに「すみません」「ごめんなさい」と謝るしかない顔です当たると情けないですよ あれは仏頂面のありがとうです可愛いですね 肉をえぐる弾はないのか、ってどれも痛いにきまってるだろうがおととい撃ちやがれ
ごん ごん ぼん カーン ハンマーみたいに頭を使っていますね カーンカーン あそこにぶら下げているんですかいまは必要ないしって脳が言うなら仕方ないですね キン!
「分の中で、幸せ買えます」 大昔にテレビで、いやに高圧的な社長が、出資を募る若いプレゼンターに対してそう言っていた。ずっとその言葉が頭に残っている。いい言葉だと思う。謙虚ライオン。 「分」は本当にあらゆることについてくるから、自分のことでし…
当分はそっとしといてほしいだろそれを聞くから嫌いなんです あなたの首がスピンしてから私は困ったふりをする いつまでも据わりが悪いままなのは誰のせいでもないからでしょう お前を分ける提案があるどうか私を分けないで はしたなく懇願させてくれないか…
布団の上で自分を逆さに振って出てきた「お大事になさってください」好きにしてもらえばいい寝る
他に言いたいことはなにもありません
冷えた体でスープを作る空ごと煮える冬の朝
冬の野球場で怪人と戦うロボを見た自分が大昔に愛した人だ 右腕が猛り左腕がもっと猛る脚部もとても安定している強いぞ 距離を置いてビームが出るよくわからないミサイルも出た元気そうでなによりだそして沈黙によって怪人は爆発したなにも残らないぞ
町が模型に見えたからって潰すなよ
「あの、その諍いは僕のものではないでしょうか」 夜勤明けの帰り道、駅前で声をかけられた。俺は帰って寝たいんだ。いつも夜に慣れたころに朝になっている。どっちらけだ。なら寝るしかないだろう。 「僕にはわかるんです。見えも聞こえもしませんが、あな…
「サラダバー頼む?」 『うん』 「適当に盛り付けた汚いサラダをむしゃむしゃ食べてるとき、草食系だって草をむさぼってたくましく生きてるよな、と感じるよ」 『うん』 「草をむさぼりながら、慎ましく肉を食べたいね」 『あ、それ俺もいま言おうとしてたよ…
あなたはどこまで本当に笑っているのかわかりませんが どこから本気で怒っているかはなんとなくわかります 気をつけます
「あれをしろ」『これをしろって言ったのに』「それは今さらやらなくていい」 「いつまで見ているんだ」と怒鳴るためにあなたはいま黙って私を見ているんでしょう私は目を逸らしませんほかにすることもありません 「これは大惨事ではない」と唱える子どもが…
「おじいちゃんはどうして動かないの?」 『俺のじいさんは動かなかったんだよ。だから子どものころから、いつか自分がじいさんになったら、俺も動くのをやめようと決めていたんだよ』 「僕は初孫だよね。僕が生まれる前は動いてたの?」 『そうだな。俺の親…
子どもの魔力を借りて、親も魔法を使うのは自然なことなんだろう。 むかし、テレビをリモコンで消すときの、あのあっけない感じが楽しかったから、楽しいついでに母親にリモコンを向けて電源ボタンを押したら、母親も消えた。 あれからだいぶ経って、さっき…
花が咲いていますどうしようもないかもしれません 名前の多い花がまた咲いていますどうしようもないことです
はっきりとわかっていることがひとつあって、私は正月のために生きている。正月に、お笑い芸人でにぎやかなテレビ番組を三日三晩見続けるために一年をなるべく頑張る。部屋から一歩も出たくないし、もっと言えば布団から体のどこも出したくない。 M-1グラン…