或る阿呆のナマステ

それこそひそやかに

Red House Painters-Old Ramon

Old Ramon

いわゆるスローコアというジャンルの第一人者、マークコゼレックさん率いるRed House Paintersの4ADからどこかへ移籍し、さらに拠を変えてSUB POPからの第一弾アルバムだそうだ。何でもかんでも聞いた端から「〜コア」とか「ポスト〜」とかつけるのやめませんかね。気恥ずかしくありませんかね。だいたい「コア」なんていう修辞を冠して含み、深みを持たそうとする行為がそうとう浅はかだぞ。「ポスト〜」と括られている時点で迎合しているぞ。まあいいが。

1曲目の「Wop-A-Din-Din」がけっこうthe raincoatsのlooking in the shadowsに似ている。どっちもいい曲ですね。
4曲目の「Between Days」はくるりが去年まんまいただいた名曲。
個人的には6曲目の「Michigan」が一番良くまとまっているというか、アレンジがうまいなあと感じた。
こういった惰性をよしとする表現は非常にぐっと来る瞬間が聞くたびに変わっていくので意外と飽きないもんなんです。三分パンクは寝かせておかないとたびたび飽きるんです。比較するつもりは無いんですが。

このアルバムといい、そのあとのマークコゼレックの別バンドsun kil moonの譜といい、10年選手のくせに曲のネーミングセンスが衰えていないのもほっこりしましょうな。どこまで本気か、どこから冗談かわからない曲名が並ぶのを見るとおのずとマークコゼレックの人格が見えてくるような気がする。