或る阿呆のナマステ

それこそひそやかに

希望とは死に急ぐ形を取りながら生きようとする強い欲望

朝七時に目を覚まし窓を開けて  窓の下の忙しい世界眺め
僕は今日も自分自身に負け続け  情けなさをそっと窓から逃がしてる

世界はもう止まることを忘れた  時計仕掛け みんな目が釣り上がってる
朝は今日も僕達を包み込んで君の顔を思い出すことも許さない


地下鉄の音が僕たちの声をすべて飲み込んで通り過ぎていく
仕方ない時間がまたやって来る
向かいのホームにもう一人の僕が立っていた


この思いは過ぎ去って
どこへ消えるの
時計台の雨上がって 虹が降って
どこへ消えるの




bedside yoshino#2 [N1E2 札幌1985]