或る阿呆のナマステ

それこそひそやかに

ひょうたんライブ 下北沢

極東最前線ではありませんが。

ひょうたんCD発売ライブ  音楽牧場 〜宵の空、月の声〜

一番手のTRADEMARKSが過剰に音がでかく耳鳴りがいまだにすごい。20分ほどの演奏で潔かった。加入したてというドラムがせっぱ詰まっていて自分はなぜかそればっかり見ていた。
二番手のVOLUME DEALERSはブッチャーズのトリビュートでしか聞いた事がなかったがその音源とはぜんぜん違ってうるさいサウンドだった。フロア前列の方のお客で、かなり腰を使いエロく踊りつつ携帯でステージ上を撮り、また情熱的に踊る女性がいて「いろんな方がいるわあ」と思った。
ボリュームディーラーズ後、機材セットの最中、フロアの自分の目の前を、赤ら顔のファウルのドラムがアルコール瓶を片手にそそくさと通り過ぎてニヤニヤしていると、ライブが始まった。
ほとんどミニアルバムの曲で構成されたライブだった。
「僕が笑う向日葵のように下品に」で始まり、途中ハーモニカホルダーを装着し、ダイナミックに吹いてるのにバンドサウンドであまり聞こえてこない「通り雨」、
長渕剛さんは一日7時間のトレーニングで桜島での7万5千人ライブを成功させたらしいので、われわれもトレーニングを積み来年やります」
といったしゃべりなどをはさみ。
本編は「宇宙の傍らで」でそれっぽくつつがなく終了した。
そのあと、アンコールにこたえて出てきてくれた「ひょうたん」の二宮が
「オリンピック見てますか?オリンピック見てますか?メダルラッシュ。メダルまみれ。実はわれわれもシドニー五輪に出ました。そのシドニーの開会式で演奏した曲をやります。」と言ってから演奏した曲がすごかった。
基本的にはローザルクセンブルグのような中華インストだったんだが、ナイスタイミングで坊主頭のベースが、高いフレットでのフレーズをテンポ良く弾きつつ、その顔立ちからはまったく想像できない素っ頓狂な甲高い裏声で
「ヤンヤーヤ ヤンヤーヤ ヤンヤーヤ ヤンヤーヤ」
とまるで安田大サーカスのスキンを彷彿させる最高のパフォーマンスを見せてくれた。ドラムもそれに「ハッ!…ハッ!」と合いの手を入れる。このインパクトのせいでほとんどその日のライブを覚えてない。アテネビョークをさりげなく連想させたネタフリにして、この曲で落とす「ひょうたん」はとても根性が悪い最高。アテネビョークはオチてなかった。
この素晴らしい曲はミニアルバムに入っていなかった。超残念。この曲のタイトルのわかる方がいましたら、ぜひ教えてください。お願いします。
アンコール二曲目はミニアルバムでもトリの「月のことだま」で、ライブはこの曲で締められた。
全編通してワウが効いていた。というかワウばっかりだった うるせえ!
ひょうたんのライブ中、舞台袖でブッチャーズのドラムさんを見たり、ライブ後には客席に吉村秀樹を見たり、物販の影の隅っこで目立たないように座ってビール飲んでた吉野寿を見たりした。心が和みました。