或る阿呆のナマステ

それこそひそやかに

デスメタルを酢で薄めたる

ベランダから月を見た。月もこっちを見ていた。目が合った。気恥ずかしくて目を逸らした。でも気になるからまた見てしまう。また目が合った。今度はむこうが目を逸らした。
こんなことを5回くらい繰り返した。もしかして向こうもこっちのこと好きなのか?
スレンダーとはとてもいえない下弦の月。だがあの柔和な色彩の雰囲気を湛えたふくよかな姿態に俺もうどうにかなっちゃいそう。
しかしあれが女性だと勝手に決め付けていいんだろうか。最近は阿部寛が主夫のドラマが製作放送されそこそこの好評を博すのだから、衛星だから女性と決め付けては太田房枝も三白眼に。煽るんじゃねえ産経抄
そんなこと考えてたら月がどんどんこっちに来る。どんどんこっちに来る!
いや錯覚。正確にはこっちから天体望遠鏡で一方的に接近です。ああーこういうのストーカーっつうのかなあ。まあでもむこうに気づかれなきゃ誰も不幸にならないよな。どれどれうわーーーーーーーー
ぼこぼこのクレーター顔だあよ  おっさんだあよ