口八丁 or 手八丁

赤頭巾ちゃん「おばあさんの口はどうしてそんなに大きいの?」
狼「ちょっとおもしろいでしょ」

ちょっとしたユーモアでかくして狼はエンターティナーとなりえた!これは天地がひっくり返ることよりも重大なことである。マントルが露出することよりも衝撃的なことである。
柔らかい少女の肉を食むために策を巡らせ逡巡した狼であったがあまりの少女の無垢な問いかけに狼はこのときユーモアを獲得した!スガタカタチなど度外視して、狼は人間となったのだ!そう人間とはユーモアである。ユーモアとは芸術である。芸術とは人間である。人間とは文章である。文章とは循環である。循環。輪っか。友達の輪よ広がれ!!!
流れるプールで一人浮かびながらそんなことを考えた。ちょっとおもしろいでしょ。ほら循環した。循環する文章。つまり最初から何も書かないのと同じと錯覚する文章。文章とは循環すべき性質のものであり文章の意義とはユーモアに帰依していく。